米オハイオ州トレドの産業リサイクル施設で8月18日早朝、2度の爆発を伴う大規模な火災が発生し、従業員2人が死亡した。
事故が起きたのは、繊維製品の再生や産業向けリサイクル事業を手がけるブレント・インダストリーズの工場。爆発は勤務交代の時間帯にあたる午前5時前に相次いで発生した。現場では建物から激しい炎と黒煙が上がり、屋根の大部分が崩落したほか、爆風によって外壁も大きく損傷した。
トレド消防局によると、消防隊は鎮火作業と並行して従業員の捜索を実施。焼け跡から男女各1人の遺体を発見した。このほか、従業員2~3人が軽いけがを負ったとされる。
施設内には危険物が保管されていたため、現場では再爆発や消火に使用した水の流出にも警戒しながら救助活動が進められた。火は同日午後になっても完全には消えておらず、爆発の原因につながる明確な手がかりは確認されていない。
周辺では大気の状態を調べるモニタリングも行われたが、環境当局は有害な影響を示す測定結果は出ていないと説明している。一方、当局は安全確保のため、煙や臭いが届く地域の住民に窓とドアを閉め、工場周辺へ近づかないよう呼びかけた。
米労働安全衛生局(OSHA)は事故原因や安全管理の状況を調べるため、調査を開始した。調査には最長で6カ月かかる可能性があり、終了するまで詳しい情報は公表しない方針としている。
ブレント・インダストリーズは1977年にアラバマ州で設立され、同州ブレントとオハイオ州トレドに事業拠点を置く。作業用手袋や清掃用クロスなどを洗浄・再生し、廃棄物や事業コストの削減につなげるサービスを提供している。
同社のアラバマ州の施設では2015年にも爆発火災が起き、1人が死亡している。OSHAは当時、工業用洗濯機の内部にたまった石油系溶剤の可燃性蒸気が引火したと判断。同社は複数の違反を指摘され、2万7,000ドルの罰金を科された。
今回事故が発生したトレド工場にも、可燃性溶剤のミネラルスピリットを保管するタンクが設置されていた。同社によれば、この溶剤は有害物質が付着した繊維製品などの洗浄工程で使用されている。ただし、現時点でミネラルスピリットと今回の爆発との関係は明らかになっていない。
OSHAは2004年にもトレド工場を調査しており、高温の蒸気にさらされるおそれがある作業員への安全対策が不十分だったことなど、2件の重大な違反を指摘していた。
記事の引用元:Yahoo!ニュース
ニュースの感想
今回の事故で2人の尊い命が失われたことは、非常に痛ましい出来事です。
爆発原因はまだ特定されていませんが、同社の別拠点では過去にも可燃性溶剤が関係する死亡事故が発生しており、危険物を扱う施設における安全管理の重要性を改めて考えさせられます。
産業廃棄物の再生やリサイクルは、資源を有効活用するうえで欠かせない事業です。
一方で、作業工程によっては火災や爆発につながる物質を扱うため、設備の点検、換気、従業員教育、緊急時の対応体制を継続的に見直さなければなりません。
今後の調査で事故原因と安全管理上の問題が明らかになり、同様の事故を防ぐための対策につながることが望まれます。


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