焼酎製造の発酵工程で発生するCO2を回収し、ドライアイスとして製品化する取り組みが鹿児島で進んでいます。株式会社カーボンクライオキャプチャー(茨城県つくば市)、濱田酒造(鹿児島県いちき串木野市)、鹿児島大学の共同研究により、濱田酒造・傳藏院蔵に設置されたCO2回収・精製プラントで、焼酎由来CO2を原料としたドライアイス製造に成功しました。
このプロジェクトは、これまで十分に活用されてこなかった発酵由来CO2を回収するだけでなく、地域で使われる製品へと転換し、地域内で循環利用する新たなモデルの構築を目指すものです。食品・物流・医療など幅広い分野で需要があるドライアイスは、国内では原料となる液化CO2の供給不足が課題となっており、地域資源を活かした安定供給モデルとしても期待されています。
プラントでは、NIMSで開発されたPDMS系CO2吸収材を活用した回収技術を採用しています。従来の吸着剤よりCO2拡散速度が数百倍速く、高濃度CO2を効率的に回収できる点が特徴だ。これにより、排ガス中のCO2を経済性を保ちながら製品化する可能性が広がりました。
今後は年間200トン規模のドライアイス製造を目指し、品質評価や経済性の検証を進めながら、2026年夏頃の地域販売開始を目標に準備を進める予定です。また、得られた知見をもとに他産業への技術展開や、より大規模なガス分離・資源化システムの開発も視野に入れているそうです。
各社は、未利用CO2を価値ある資源へ転換することで、地域の循環型社会の実現や国内炭酸ガス市場の安定化に寄与したい考えです。
【世界初※1】CO2回収から製品化への第一歩 ~ 焼酎製造由来のCO2からドライアイスの製造に成功 ~ – 鹿児島経済新聞
ニュースの感想
今回のニュースで初めて『焼酎製造由来のCO₂』という存在を知りました。焼酎を造る過程で、酵母などの微生物が糖を分解する際にCO₂が発生しますが、これまでは大気中に放出されていたそうです。今回の取り組みでは、このCO₂を回収してドライアイスとして再利用するとのことで、資源循環の新しい可能性を感じられて、とても興味深かったです。
同様の取り組みは、ビール工場などでは既に実施されているようですが、焼酎蔵のような別の製造現場にも技術が広がり、事例が増えていけば、より広く定着していくのではないでしょうか。
新たに石油由来のCO2を製造・購入する必要がなくなり、廃棄されていたCO₂を資源として活用できる点は、環境負担の削減にも大きく貢献するはずです。業界を問わず、こうした資源循環への取り組みがさらに広がることを期待したいです。

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