使われなくなった「陶器」がアスファルトに変身 熱に強く強度があるのが特徴  配合比率が成功の鍵(2026年2月2日)

使われなくなった「陶器」がアスファルトに変身 熱に強く強度があるのが特徴  配合比率が成功の鍵(2026年2月2日) ニュース

不要になった陶器を有効活用し、アスファルトとして再生する取り組みが進められています。
大学生と企業が連携し、資源の有効利用と廃棄物削減を目的に開発が行われました。

名古屋市南区にある大同大学では、キャンパス内の駐車場舗装に陶器の廃材を取り入れたアスファルトが使用されています。
この研究を主導したのは、建築学部で土木施工管理を学ぶ学生たちです。

一般的なアスファルトは砂や砕石を主原料とし、それらは山から採取されています。
しかし、採取を続けることで将来的な資源枯渇の懸念があることから、学生たちは代替素材の検討を始めました。
建築学部の西尾祥さんは、アスファルトの寿命が約10年と限られている点にも触れ、「資源を消費し続けるのではなく、廃棄物の再利用に可能性を見出した」と話します。

素材選定の過程では、卵の殻や瓦なども候補に挙がりましたが、耐熱性と強度を重視し、最終的に「カキ殻」と「陶器」が選ばれました。
特に陶器には、地域性を意識して常滑焼の廃材が採用されています。
常滑市では年間約500トンの陶器廃棄物が発生しており、安定した供給が見込める点も採用の理由となりました。

開発にあたっては、協力関係にある土木会社と連携しながら試作を重ねました。
重要な工程は材料の均一な混合で、わずかなムラでも品質に影響が出るため、慎重な作業が求められます。

しかし、開発は順調とはいきませんでした。陶器と砂の配合割合が課題となり、当初は陶器の比率を高めた試作品で強度不足が発生。
表面が崩れやすく、内部にも空隙ができるなど、実用には耐えない状態でした。
このままでは車両通行時に破損する恐れがあり、改良が不可欠でした。

その後、企業からの助言を受けながら配合を見直し、試行錯誤を繰り返した結果、陶器の割合を約4割に調整することで基準を満たす品質を実現しました。
開発に携わった高橋空渡さんは、「最も苦労した配合がうまくいき、企業との連携もうまく機能した」と振り返ります。

2024年夏には、この新素材を用いたアスファルトが大学構内で実際に施工されました。
また、陶器に加えてカキ殻を活用した舗装材の研究も進められており、さらなる応用が期待されています。

今後は一般道路への導入も視野に入れ、持続可能なインフラ整備の実現に向けて研究を継続していく方針です。

記事の引用元:愛知のニュース

使われなくなった「陶器」がアスファルトに変身 熱に強く強度があるのが特徴  配合比率が成功の鍵

ニュースの感想

このような資源を循環させる研究はどんどんやっていくべきだと思いますが、費用対効果や研究にかかつお金と時間が気になるところです。

今回は「道路(アスファルト)」でしたが、特にインフラに関わるものには環境にやさしく持続可能な素晴らしいアイディアや工夫など、企業や大学に頼らず我々個人でも考えていく必要があるのではないかと思います。

また、こうした取り組みを社会全体に広げていくには、技術開発だけでなく、実用化や普及の仕組みづくりも重要だと感じます。

行政や企業が連携し、コストや安全性の課題をクリアすることで、初めて持続可能な資源循環が現実のものになります。

日常生活の中でも資源の使い方を見直し、小さな選択を積み重ねていく意識が今後ますます求められるのではないでしょうか。

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